（学生S.R.）外国語研修活動報告から転載
はじめに
今回のボルドー研修により学んだことは非常に多く、現地において体験して得たものは非常に貴重で重要であると確信しています。ここにはその活動内容を詳細に書き記すことで、今回の研修の振り返りと共に、今後の自身の展望についても考えるきっかけにできればと考えています。
Com En France学校での授業
1．通常授業
学校内で受けた授業は難しすぎず、かといって簡単というわけでもない非常に為になる授業でした。主に文法の口頭授業という感じでしたが、大学内で受ける授業とは異なり、当たり前ですが、先生がフランスの方で説明もすべてフランス語となっていたため懸命に耳を澄まして、先生の言っていることを理解しようと努力しました。最初の方はすべてがフランス語の環境に慣れず、聞き返すことが多く、授業について行くことに必死でした。でも、授業を重ねていく内にだんだん先生の言っていることが聞き取り易くなり、注意して耳を澄ますことをせずとも聞き取れる場面も出てくるようになりました。先生が今この状況で何を言うのか、何を私たちに求めてくるのかを考えて、先生との意思疎通もしやすくなりました。また、反対に自分から先生に言いたいことを伝える際のフランス語の文が口から出るスピードもだんだんと早くできるようになり嬉しかったです。文法の他にはカードゲームをしたりボルドーの街の地図を見たり歌を歌ったり映像を見て問題に答えたりしました。それぞれゲーム感覚で楽しめる中にしっかりフランス語を学べる要素が組み込まれていて、とても楽しく勉強することができました。特に歌はみんなで歌うことが新鮮で研修中ずっと頭に残り、みんなで口ずさんだりして楽しかったです。
2．Laurence校長先生との課外活動
Laurence校長先生はいろいろな場所に私たちを連れて行ってくださいました。まず２日目に市内観光をしました。校長先生にいろいろな話をフランス語で聞きながら歩くボルドーの街は沢山の魅力を発見することができて非常に興味深かったです。特に教会で偶然聴くことができた初めて聴く部類の不思議な合唱は今でも覚えています。言葉に表せないような不思議な魅力があり、とても感動しました。ずっと聴いていたいと感じ、教会から出ることに名残惜しさを感じました。あれは本当に素敵でした。５日目に市場とサンテミリオンに大きな電車に乗って行きました。市場では、日本では見ないようなものが沢山売っていました。また、お昼には生牡蠣と多種のチーズを食べました。初めてのことが多く貴重な体験でした。サンテミリオンの方は本場のワインの街に訪れることができ、心が躍りました。大好きなワインが保存してある地下空間も見ることができて、ワインのおいしさの秘密を沢山知ることができ、とても充実した１日でした。９日目にはアキテーヌ博物館に訪問しました。普段はあまり芸術に触れるタイプではないので長時間の博物館見学は新鮮でしたが、それぞれの作品に異なった魅力があり、とても興味深かったです。
ホストファミリーとの２週間
ホストファミリーのママは“Kalanna”、パパは“Thomas”でした。２人とも本当に優しく私たちを受け入れてくださいました。日本のことにも興味を持ってくださり、話すときも私たちにわかりやすいようにゆっくり丁寧に話してくださいましたし、私たちのまだままならないフランス語も優しく耳を澄ませてくださいました。夕飯は一緒に食べることがほとんどだったのですが、すべて豪華なワイン付きのコース料理で幸せいっぱいでした。学校の帰りに花を買って贈ったときは、すごく喜んで家に飾ってくださり嬉しかったのを覚えています。学校が休みの週末には一緒にボルドーの街を歩き、多くの時間を家族と過ごしました。歩きながら見渡せる様々な物事を説明してくださり、とても楽しかったです。一緒にご飯を食べたり、大雨の中で船に乗って“City du vin”に行ったり、テレビでラグビーの試合を見て応援したり、どれもかけがえのない大切な思い出です。最終日の夜はKalannaの誕生日パーティーでした。いろいろな親戚が家に集まって賑やかな最後の夜でした。テーブルと椅子をどけて、大好きなワインとご飯を飲み食いしながら、朝の３時までみんなと踊り明かしました。ダンスは苦手ですが、みんなと踊るのは本当に楽しかったです。最後の別れは本当に名残惜しく、涙が止まりませんでした。本当に“Kalanna”と“Thomas”の２人はもちろん親戚の方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。Merci Beaucoup!
フランス学生との交流
フランス学生のみんなにも本当にお世話になりました。初めて会ったのは２日目の夜のカクテルパーティーでした。フランス人同士での会話は聞き取ることが困難で自分の未熟さを感じましたが、自分なりに会話を試みることで楽しい夜を過ごすことができました。彼らとは授業の後や休みの日など空いている時にも沢山会って遊んで話しました。会えば会うほど絆が深まっていくのを感じ、フランス人の友達が沢山できたことが本当に嬉しかったです。彼らと話していると、自分の間違っているフランス語を訂正してくれるので、自分の勉強にもなり、とてもありがたかったです。みんなでやった２回にわたるカクテルパーティーもボルドーの散歩もピクニックも最後の飲み会も全部忘れられません。最後の別れはやはり寂しくて涙が止まりませんでしたが、そのくらい最高の思い出をくれたみんなには感謝しかありません。今でもLINEで会話をしている子もいて、また夏会えるのでそのときが待ちきれません。今度会うときはよりフランス語を話せるようになって、もっとみんなといろいろな話がしたいです。
まとめ
私は今回の研修を通して、非常に多くのことを学び得たと感じています。フランス語の上達に関してはもちろん、異国の人との関わりや異国の街での生活を、実際にこの身で体験し得たものはきっと想像以上に貴重で大切なものであったと考えます。いろいろな人と会話をして、言語が通じる喜びを身にしみて感じ、反対に言語が上手く伝わらない悔しさからもっともっとフランス語を勉強して上達させて沢山色んなおしゃべりをしたいと心から思いました。今回の研修を機にフランス語能力向上のため、授業はもちろん授業外でもより一層フランス語の勉強に励みたいです。
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