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 Guidance    

1・2年次外国語授業
ドイツ語・フランス語(1a, 1b, 1c, 2a, 2b)
1年次(初級)および2年次(中級)のドイツ語・フランス語授業を通じて、総合政策学部の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げられる「高いレベルの外国語運用能力」と「多様な異文化を理解・受容できる包容力」の土台となる語学力の習得を目指します。具体的に言えば、3年次以降の応用科目(ゼミなど)において、学生が自分の研究テーマを進める上で必要となるドイツ語・フランス語の文章(新聞・雑誌・論文などの記事)を自分で辞書を使いながら読める程度の読み書き能力、そしてドイツ・フランスの大学への留学やフィールドワークで必要となる最低限のコミュニケーション能力です。
 そのために、1年次のドイツ語・フランス語授業では日常レベルのドイツ語能力(ドイツ語・フランス語検定4級・3級程度)の習得を、2年次ではさらにアカデミック・レベルのドイツ語能力(ドイツ語検定3級・2級・フランス語検定3級・準2級程度)の習得を目指します。
授業の構成
年次ドイツ語は、基礎文法(週1回)、問題演習・検定対策(週1回)、会話コミュニケーション(週1回)の合計週3回、2年次ドイツ語は、中級文法・読解(週1回)と会話コミュニケーション(週1回)の合計週2回の授業となります。
 1年次フランス語は、基礎文法(週2回)と会話コミュニケーション(週1回)の合計週3回、2年次フランス語は、中級文法・作文(+読解)(週1回)と会話コミュニケーション(週1回)の合計週2回の授業となります。
 ドイツ語もフランス語も例年1クラスが10人〜15人程度(最大で20人)の少人数クラスで、一方的に教員が説明するだけでなく、学生が簡単な問題や課題をこなしたり、ペアワーク・グループワークに取り組んだりと、双方向の授業を目指しています。また、会話コミュニケーション授業はネイティヴ教員によって行われます。
オリエンテーション授業(フランス語)
3・4年次外国語授業(GATEプログラム)
Seminar(ドイツ語Ⅰ・Ⅱ)(3年次以上配当:亀ヶ谷昌秀)前期・後期木曜3限
授業は「語彙練習」、「読解タイプA」(1000語程度の語彙で書かれた文章を辞書を用いずに大意を理解する)、「読解タイプB」(2000語程度で書かれた文章を辞書を用いずに大意を理解する)、「読解タイプC」(辞書を用いて精読する)からなります。これらを履修者の学習レベルに応じて「講読タイプ」として選出し、毎回の授業で扱います。これに加え「ドイツ語検定」等に出題された中・上級ドイツ語文法に関しても問題練習を行います。また、実際の試験問題(筆記・聞き取り)にあたり、その解答への道筋も示して行きます。
Seminar(ドイツ語Ⅲ・Ⅳ)(3年次以上配当:横山陸)前期・後期火曜4限
1・2年次の文法を復習しながら、習った文法事項を使って、ドイツ語のコミュニケーションと読解・作文にチャレンジします。また、ドイツ語検定3級・2級にも挑戦します。
Seminar(ドイツ語Ⅴ・Ⅵ)(4年次配当:ヤンボール アダム)前期・後期木曜4限
「ドイツ語特講Ⅴ」および「ドイツ語特講Ⅵ」では、上級レベルのドイツ語を学びます。授業はドイツ人教員が担当し、5名から10名ほどの履修者で主にドイツ語を用いて行います。ドイツ語学習者向けの雑誌Deutsch Perfektの記事を訳読していきます。さらに記事に出てくる文法事項を確認・練習し、記事の内容に関してドイツ語で議論することを通じて、ドイツ語能力を高めていきます。
Seminar(フランス語Ⅰ・Ⅱ)(3年次配当科目:荻野イザベル)
ビデオ、漫画(BD)などで、フランスやフランス語圏の歴史、文化、風俗のさまざまな場面を紹介します。日常生活で必要かつ便利な表現を身につける練習をやります。また、フランスの映画を見ながら楽しんでいきたいと思います。
Intensive Reading(フランス語Ⅲ・Ⅳ)(3年次配当科目:近藤美紀)
・2年生で学んだフランス語文法を活かして、フランス語で書かれた様々な形式・テーマの文章の講読します。前期は、フランスの政治・文化を扱ったテキストや新聞記事の抜粋、エッセイや対話文など様々なジャンルの文章を読みながら、その文体に慣れていきます。また、フランスに関する基礎的な知識も身につけていきます。後期は、前期の内容を踏まえて、新聞記事や公的な文書といった、より実践的な文章を読んでいきます。
Intensive Reading(フランス語Ⅴ・Ⅵ)(4年次配当科目:小野ゆり子)
ジェンダー平等を軸に、新聞記事、演説、書物の一節等様々な形態のフランス語を読みながら、中級から上級レベルのフランス語の読解力を身につけます。随時、発音、文法、聞き取り、作文等の補足練習も行います。
講義科目(ドイツ・フランス関連科目)
特殊講義(国際社会と法)(1年次以上配当:庄司克宏)前期木曜4限
人・物・サービス・資本やインターネット情報の国境を越えた移動の容易化・大量化・迅速化により経済のグローバル化という現象が進行している。個人の生活は、国内社会にとどまらず、国際社会から切り離して考えることがもはやできなくなっている。他方、貿易や金融の自由化に伴う危機、移民・難民問題、国際テロリズム、新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的大流行)などの国境を越えた諸問題が数多く存在し、1つの国が単独で解決することが困難になっている。このような国際社会のグローバル化という時代に生きるわたしたちに対して、国際法がどのような影響を及ぼしているのかを理解して、一人一人がどう生きるべきかを考える。
特殊講義(ヨーロッパ統合と法Ⅰ:EU法の基礎)(2年次以上配当:庄司克宏)前期木曜2限
授業ではEU法の基礎的事項を全体的に説明した後、「EU憲法」として組織法・手続法を中心に扱う。具体的には、次のとおりである。
(イ)EU基本条約(EU条約・EU機能条約)およびEU法制度とその発展について概観する。
(ロ)EU諸機関、EU権限、EU法の法源、立法制度、行政制度および司法制度について詳述する。(ハ)EU法が国内法といかなる関係にあるのかをEU法の直接効果、国内法に対する優越性、基本権保護およびEU法上の権利の国内的救済という視点から解説する。
特殊講義(ヨーロッパ統合と法Ⅱ:EU法と政策)(2年次以上配当:庄司克宏)後期木曜2限
日本と欧州連合(EU)は、日EU経済連携協定を締結することにより、法的側面でますます緊密化しています。あなたはトランスナショナルな法空間としてのEU法についてどれくらい知っていますか。
 本科目では具体的内容として、EU組織法の基礎的事項を再確認した後、EU法の基盤である単一市場法(物・人・サービス・資本の自由移動,競争法)を中心に法政策実務へとつながる講義と事例紹介を行います。
国際組織法(3年次以上配当:庄司克宏)後期金曜4限
主権国家で構成される国際組織(国際機構)のうち、普遍的国際組織のうちとくに国際連合、および、地域的国際組織のうちとくに欧州連合(EU)に着目して、国際組織がどのような政策・活動を、どのようなルール(国際法)に基づいて行っているのかについて、政策・活動分野ごとに考察する。
ヨーロッパ社会文化論(2年次以上配当:中尾沙季子)前期火曜2限
授業名は「ヨーロッパ社会文化論」ですが、本学部にはすでにイギリスとドイツの社会・文化に関する科目があるため、この授業ではフランスに特化した内容とします。本授業ではまず、現代のヨーロッパ社会を理解するためには、ヨーロッパの外の地域との歴史的なつながりを踏まえることが重要であることを確認します。そのうえで、担当者の専門であるフランスの20世紀のできごとを中心に、フランスやヨーロッパがその〈外部〉に位置づけてきた地域とどのように関わってきたかをたどります。授業の後半では特に現代のフランス社会が直面する課題をとりあげ、その歴史的背景に言及しながら、考察を進めていきます。
特殊講義(グローバルヒストリー概論)(2年次以上配当:中尾沙季子)後期火曜2限
近現代史のできごとを取り上げながら、歴史的なできごとや考えなどが、世界的に広まったり、複数の地域間で影響しあったりしていく過程について考察します。授業の形態としては、まず取り上げる時代やできごとを概観したのち、関連する文献を読みながら理解の深化をはかります。
特殊講義(アフリカ地域研究(2年次以上配当:中尾沙季子)後期金曜4限
アフリカ大陸出身者や、世界中に暮らすアフリカ系といわれるひとびとが、自分たちのことを「アフリカン」と定義する〈パン・アフリカ主義〉という動きに焦点をあてて、それがどのような動きなのか考えます。こうした動きは、いつ、どこで、どのようにして始まり、どうやって展開していったのか、特にヨーロッパ諸国の植民地支配下にあったアフリカ諸国の独立と、どのように結びついていったのか、現代アフリカの基盤となった動きの歴史を学ぶことで、現代の課題についても考えるヒントを得ることが目標です。
特殊講義(現代ドイツの歴史と社会Ⅰ・Ⅱ)(1年次以上配当:ヤンボール・アダム)前期・後期・オンデマンド
ドイツと日本は敗戦の経験や戦後の経済発展など様々な分野で共通点があり、日本人から見ると「親しい国」と認識されている。ただし、社会の在り方や様々な政策(エネルギー、福祉、教育)においてはたいへん異なるところも多い。なぜドイツは日本と違う発展をしたか、そしてその発展の歴史的、社会的背景は何だったのかが、この講義の重要なテーマである。この講義で紹介する歴史的な共通点と相違点を通し、ドイツの現状を学び議論することで、日本についての理解も深まる。
特殊講義(フランス文化史Ⅰ・Ⅱ)(1年次以上配当:杉村裕史)前期・後期水4
この講義はオンライン(ライブ)となります。フランスの持つ魅力やフランスの抱える問題を、さまざまな視点から掘り起こしていく。地政学的特徴、共和国の成立、宗教と権力の関係性、移民問題、家族問題教育制度などに焦点を当てる。フランス文化の多様性を知ることで、「フランス的なこと」が何なのかを考える力をつける。
ヨーロッパ文芸論(2年次以上配当:菊池慶子)後期・オンデマンド
この講義はオンライン(オンデマンド)となります。アイルランド、イギリス、ドイツ、フランスの7人の作家を取り上げ、いわゆる「文学作品」ではなく、彼らの論考やエッセイ、講演、ルポルタージュを読んでいきます。また、テクストの読解を通じて「フェミニズム」「植民地と言語」「全体主義」「戦争」「他者」「動物倫理」といったテーマについて考えていきます。どれも20世紀に書かれたものですが、今の時代においてもなおアクチュアルな価値を持つと言えるでしょう。
 講義は2回で1セットです。1回目で著者やその作品の紹介、扱うテクストの背景について解説を行い、2回目で実際にテクストを読んでいきます。受講生には各セット2回目の授業の後にリアクションペーパーを提出してもらいます。
文化記号論(3年次以上配当:近藤美紀)前期・オンデマンド
私たちは言葉すなわち言語記号を四六時中用いて大学生活、日常生活を営んでいますが、ごくありふれたものであるがゆえに、ふだんほとんど意識することはありません。この科目では、まずそもそも「言語」とは何かを問い、そしてこれまでの「言語」の問い方の歴史をたどります。特に20世紀後半に興隆した記号論あるいは構造主義の理論および方法論の基礎を学びます。さらに、それらの理論・方法論を応用した研究書や芸術作品を読解・鑑賞します。
入門・社会倫理学/特殊講義(倫理学)(1年次以上配当:横山陸)前期・オンデマンド
「倫理」と聞くと、古くさい「道徳」や「お説教」をイメージする人も多いかもしれませんが、倫理学はむしろそうした既成の「お説教」や「道徳常識」を批判的(=論理的に)に問い直していく学問です。講義では、障がい者差別、伝統文化、動物愛護、尊厳死・安楽死、中絶、女性差別、研究倫理、リサイクル、環境保護などの社会問題を取り上げながら、平等、自由、義務、権利、人格、尊厳、幸福、共感といった近代ヨーロッパに成立した倫理学の基本概念について学んでいきます。専門的な用語を使うならば、応用倫理の様々なテーマを取り上げながら、規範倫理の基本について学ぶ、ということになります。
入門・哲学/特殊講義(哲学)(1年次以上配当:横山陸)後期・オンデマンド
「私=自我」をテーマに、哲学の基本的な考え方を学んでいきます。誰でも一度は「私とは何なのか?」「私とは誰なのか?」と自問したことがあるでしょう。「私=自我」とは抽象的な存在ではなく、感情をもって、倫理的に、社会的に、そして政治的に他者たちと関わり合い、そのなかで「私」自身を理解するような存在です。講義では、ヨーロッパ近現代の哲学者たちの議論を紹介しながら、哲学とは決して独りよがりの思考ゲームではなく、(良くも悪くも)他者とともに、社会とともにあることを示せればと思います。
特殊講義(社会思想)(2年次以上配当:横山陸)前期・オンデマンド
総合政策学部で私たちは政策について学んでいます。政策とはより良い社会を目指すものですが、そもそも「社会」とは何でしょうか?この講義では「社会」に関する理論社会学の古典理論を紹介しながら、労働、自殺、犯罪、宗教、支配、個性、都市、自己と他者、演技(キャラ化)、文化、自由、監獄(刑務所)、システムといったテーマから、「社会」とは何かを考えていきます。
特殊講義(ヨーロッパ思想)(2年次以上配当:横山陸)後期火曜5限
本年度はドイツの哲学者ハンナ・アーレント(1906-1975)の政治哲学をとりあげ、民主主義社会における「公共」の意味と意義について考えます。アーレントはユダヤ系の女性哲学者で、ナチズムに追われてアメリカに亡命した後、同地にとどまり『全体主義の起原』や『人間の条件』において独自の政治哲学を展開しました。講義では、アーレントの著作『人間の条件』の内容を毎回、少しずつ解説しながら、彼女の政治思想について紹介していきます。講義を手引きに、ぜひ履修者自身も同書を手に取って、実際に哲学書を読むという体験を味わって欲しいと思います。
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